よもぎ蒸しとは?

よもぎとは?

「ハーブの女王」と呼ばれているほどその効果は絶大だと言われています。
飲む、付ける、浸ける、嗅ぐ、燃やすなど、「病を止める薬草」として知られています。韓方の世界では「ガイヨウ」と呼ばれ、栄養価も効能も高いことから万能薬として昔から使われてきました。
よもぎに含まれる「クロロフィル」という成分は、食物繊維の5000分の1の大きさであり、小腸絨毛の奥に蓄積したダイオキシンや残留農薬、水銀や鉛などの有害金属を取り除く働きもありますし、発がん抑制因子を増加させたり、がん細胞やウィルスを阻止したり、食物繊維との相乗効果で血中コレステロールの低下、抗アレルギー作用、新陳代謝促進作用、殺菌や消臭など、幅広い効能があります。

よもぎ蒸しとは?

韓国では約600年前から伝わる民間療法です。「産後の肥立ちが良い」と言われることから、もともと産後のケアを目的とし、愛用されてきたものです。韓流ブームと共に、日本へも伝わってきました。

日本においても、よもぎは擦り傷や下痢止めなど、外用だけでなく内服としても活用されてきた歴史があります。よもぎに幅広い効果があることから、現代では、よもぎにプラス韓方をブレンドしたものを煮出し、その蒸気を下半身を中心に身体全体に浴びて吸収させ、あたためる方法が主流となりました。冷えの改善やダイエット、美肌、婦人科系の予防など色々な目的でよもぎが使われています。

人間の生命活動に必要な要素

「気(き)血(けつ)水(すい)」の3つがあります。この3つのバランスを保つことが健康にはとても大切です。

「気」はエネルギーの源です。元気、運気、気配など「気」のつく言葉はたくさんあります。
「気」は、目には見えませんが、身体の各機能を動かしたり、「血」「水」の流れをスムーズにし、新陳代謝を促します。
「血」は血液のことです。全身に酸素や栄養を運び、老廃物を回収する働きを持っています。
「水」は体内組成の60%前後を占める体液のこと。体内を巡り、体温調節などの役割を果たしています。
韓方の世界では、よもぎは「気血をととのえる」と言われています。

よもぎ蒸しは民間療法として、家庭に広まりましたが、韓医学的には、外治八法の中の「座薫(ざくん)」と呼び、韓方医が実際の治療で扱っています。

韓医学の外治八法とは?

薫法   薬物を煮たり、焼いたたりし、その煙・蒸気をあてる方法
挫法   薬物を患部に結わえる方法
慰法   薬物を、患部に軽く湿布する方法
摩擦法  薬物で、患部をさする、こする方法
散布法  薬物を、患部にまんべんなく塗る方法
漬法   患部を薬物にひたす方法
洗法   患部を薬物で洗う方法
貼敷法  薬物を患部に張り付ける方法

座薫は?薫法に属しています。
治療法によっては、外治八法すべてに属しているとも言われています。

よもぎ蒸しに期待できる効果

①温熱効果
日々、冷えに悩む女性、また更年期にはホットフラッシュなどの症状が現れる女性は多く存在しています。自立神経が乱れ、体温調節ができないことが原因です。
よもぎ蒸しは、身体を表面でなく、芯から温める「温熱効果」が期待できます。

本来、適正体温は36.5℃~37.0℃
体温が1℃下がると免疫力が30%低下し、
1℃上がれば免疫力が5倍に増加すると言われています。

50年前は平均36.8℃だった体温が
現在は1℃下がっており、特に女性は35℃台の人が多いのが現状です。
また、不妊治療をされている女性の多くが36℃以下であることから
身体をあたためることの大切さは納得できると思います。

②殺菌作用
よもぎに含まれる「クロロフィル(葉緑素)」には強い殺菌作用があります。
経口吸収よりも経皮吸収、しかも陰部粘膜からの吸収のスピードは毛細血管から直接吸収され、とても早いと言われています。
よもぎには、消臭効果もあるため、菌の増殖によるニオイ、特に女性でデリケートゾーンの臭いを気にされている方は特にお勧めです。

③消炎鎮痛作用
冷えからくる、肩こりや腰痛など、あらゆる痛みは、身体をあたためることで改善します。
また、よもぎには消炎作用があるため、様々な炎症症状の予防やかゆみなどの改善にも期待できると言われています。

④美容効果
よもぎには、カルシウム、マグネシウム、ビタミンA・B1・B2・Cなど多くの栄養成分が含まれています。汗をかくことによって老廃物が排出されると美容効果が得られます。また、血流を促し、新陳代謝が改善することで、ホルモンバランスが整い、肌に栄養が届きやすくなることから、美容効果が期待できます。

⑤収縮作用
昔から「産後の肥立ち」をよくするために、よもぎは活用されてきました。子宮の中を殺菌し、老廃物を除去、子宮や膣を収縮させ、卵巣の機能を元に戻す手助けをしてくれます。

⑥再生効果
単純な循環と栄養供給だけではなく、
熱い蒸気が白血球を促進させて自然治癒力を高め、
患部や皮膚の再生をする効果が期待できます。

よもぎ蒸しをすることで蒸気があたる部位

会陰穴の周り→肛門、膣、子宮、前立腺などの泌尿生殖器および骨盤部の筋肉や臓器。
骨盤の周りの血液循環とリンパ節の動きを促し、身体の全身に伝わるようにしている。
韓医学的に陰部の血は督脈、任脈、衝脈が集中している場所。同時に陽気と陰気に影響を与えるため、全身代謝と栄養に大きな関わりがある。また、上熱下寒の原因ともいえる子宮や腎臓にも影響がある。

上熱下寒の状態とは?

韓医的観点からみると、現代人の病気の原因は、ストレスと運動不足によるバランスの崩れが大きく考えられます。このことが原因で、上半身と下半身の血液循環障害である、上熱下寒の症状が起きます。これは、下の冷気が蓄積し、身体が冷えることで血液循環が悪くなり、細胞間の物質交換がうまくいかない。さらに、老廃物の排泄が難しくなるため、細胞の機能が低下し、老廃物が蓄積している状態のことです。
婦人科疾患のほとんどの異常状態は上熱下寒であると言われている。

これはストレスや過剰エネルギーがおこす「冷え」の代表的状態です。
つまり、これを解決することが万病を克服することに繋がります。

日本では、頭寒足熱の状態が理想だと言われます。
下の冷気をなくし、水昇火降が円滑に成し遂げられるようにセルフケアをすることが大切です。